北海道映像コンテスト2025の【番組部門(放送)】で「HTBノンフィクション 生ききる~俳優と妻の夜想曲~」【番組部門(短編・VP)】で「知床観光船沈没事故 乗客のデジタルカメラのデータ復元成功」がそれぞれ最優秀賞を受賞しました。
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北海道映像コンテスト2025の【番組部門(放送)】で「HTBノンフィクション 生ききる~俳優と妻の夜想曲~」【番組部門(短編・VP)】で「知床観光船沈没事故 乗客のデジタルカメラのデータ復元成功」がそれぞれ最優秀賞を受賞しました。
2025.07.17
ただの闘病記ではない、演劇人としての足跡を
北海道における映像コンテンツ普及と向上、併せて人材育成寄与目的で開催された「北海道映像コンテスト2025」。2000年から始まった歴史あるコンテストで、2月に放送されたHTB ノンフィクション「生ききる ~俳優と妻の夜想曲~」が番組部門・放送の最優秀賞に輝きました。
余命半年を告げられた札幌在住の俳優、演出家、脚本家である斎藤歩さん(60)が、 がんと闘いながら新しい舞台を作り上げるまでの壮絶な姿を追ったドキュメンタリーです。
この受賞作の撮影・音声・編集をmirucaスタッフが担当。表彰式には撮影を担当した安達真さんが出席しました。
撮影:安達真さんコメント
この作品は亡くなられることがゴールではなくて、斎藤さんがどう生きていくかを描いた作品です。斎藤歩さんが生ききること。生ききることに対する矛盾や家族への感謝の気持ち、そして最期の瞬間まで取材を続けました。
この作品は全国テレビ朝日系列でも放送され
テレメンタリー2024年度最優秀賞を受賞。
ANNnewsCH(YoutTube) で番組を見ることが出来ます。
また、新規取材を追加した特別編
テレメンタリーPlusをHTBで7月20日に放送します。
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風化させてはならない事故、被害者の「生きた証」
番組部門 短編・VPで最優秀賞を受賞したのは「知床観光船沈没事故 乗客のデジタルカメラのデータ復元成功」。事故から2年以上が経った2024年8月に乗客のデジタルカメラが知床岬の海岸で発見され、そのデータを専門業者が復旧に成功。被害者がその日に見ていた景色が家族のもとに届けられました。
「なぜ、あの事故は起きたのか」。いまも問い続ける乗客家族の思いを丁寧に取材しました。
この受賞作の取材・撮影・音声・編集をmirucaスタッフが担当しました。
取材:須藤真之介さんコメント
知床の観光船沈没事故は決して忘れてはならない事故という思いでこれまで取材を継続してきました。
知床の海に沈み、2年以上経ってから沿岸で発見された乗客のカメラ。腐食が進んだSDカードからは700枚以上の写真が奇跡的に復旧し写っていたのは乗客の最後の笑顔、そして事故当日の荒れた海でした。今も苦しむ家族と一台のカメラから「生きた証」が紡がれていく様子を描き、失われた命の尊さ、そして安全への意識の重要性を、改めて問いかけたいと思い製作しました。今後も被害にあった乗客家族の想いと風化を防ぐためにも取材を続けていきます。
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